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自分の性格は?人生で最も影響を受けた人は?今、ハマっているものは?欠かさない日課は?オススメのリラックス方法は?座右の銘は?職員に向けてメッセージ戸田中央メディックス埼玉を率いて4年目となる福田五志監督。今シーズン、チームは勝利を積み上げ東地区初優勝。次は日本一に向けて勝負に挑もうとしています。そんな強さの立役者である福田監督。リーダーのあり方に影響を与えられたというこれまでの歩み、そして選手を見つめる指導者としての姿勢について伺いました。戸田中央メディックス埼玉監督[ふくだ・いつし]1956年、鹿児島県生まれ。1997~99年、2007~16年にトヨタ自動車女子ソフトボール部レッドテリアーズ監督としてチームを指揮。日本リーグ通算205勝66敗の成績を残す。日本リーグ優勝5回、全日本総合選手権優勝4回を獲得。17年、名誉監督就任。2016年に日本代表監督を務め、世界選手権で準優勝に導く。2021年、台湾代表コーチに招聘。同年2月にトヨタ自動車レッドテリアーズを退団後、戸田中央総合病院メディックス・シニアアドバイザー就任。2022年、JDリーグ発足に伴い監督に就任。現在に至る。とても負けず嫌いでとことんやる性格です。高校時代の監督です。勝つことに執念ある監督でしたので、かなり影響を受けました。食べ物、飲み物いろいろありますが、なかでもワインにハマっています。毎朝、バナナ・イチゴ・ブルーベリーのスムージーを作って飲んでいます。マッサージをして気分転換します。「心想事成」。心に想うことは成就するという意味です。日頃から戸田中央メディックス埼玉の応援ありがとうございます。今シーズンも昨年以上の応援をいただいています。ダイヤモンドシリーズ優勝を目指していますので、応援よろしくお願いします。試行錯誤のチーム作り監督に就任して4年。ようやくイメージに近いチーム作りができています。以前のチームでは名誉監督の立場におり、現場から5年ほど離れていました。そのため就任してすぐは選手の能力を見極める能力も追いつきませんでした。データや映像で分析していましたが、やはり現場に入らないと分からないことだらけ。ですから1年目は選手に任せる場面が多かったですね。最初のシーズンはリーグ最下位で、厳しい評価もありました。しかし2年目から徐々に力のある選手が加入し、戦えるメンバーが揃ってきました。チームの改革ができたのは、助けてくれる人がいたからこそ。選手を私に預けてくれる人がいなければ成り立ちません。サラリーマン経験が裏付ける視点以前のチームでは監督を2度務めました。監督をしていない期間は、サラリーマンとして病院の立ち上げや経営を支援する業務に従事。病院やクリニックの建設プロジェクトに携わり、リーダーを務めていました。プロジェクトは建設会社、電子機器メーカー、商社など社外の方と取り組みました。さまざまな業種の方と関りを持てたのは、今となってはいい経験です。振り返ってみると苦難の時代を乗り越えたからこそ、私自身も成長ができたように感じます。幸いなことに私の周囲には支援をしてくださる方が多いのです。こうして戸田中央メディックス埼玉の監督ができているのも、非常に恵まれていると思います。サラリーマン生活を経て監督に復帰すると、ビジネスとソフトボールに共通する考え方が明白になってきました。どちらも一つの組織・チームであり、仕事のやり方は変わりません。仕事が変わると「覚えなければ」となりがちです。でも仕事の方法論は何をするにせよ同じなのだと知りました。成果と結果の違い監督の使命は、選手たちを導くことです。各々が異なる目標を持っているかもしれませんが、チームが目指すべき地点を見定め、率いていく力が不可欠でしょう。私が思うにスポーツは“成果”を出すのがたいせつ。選手に求められるのは「日頃から成果を出すために考える」姿勢です。成果のために思考し、トライする。そこに楽しさやうれしさを見出してほしい。“結果”に執着するとプレッシャーになるだけです。監督の醍醐味は成果を共有できること。それが指揮官を続ける原動力なのです。JDリーグのレギュラーシーズンを終え、チームは東地区1位の成績を残すことができました。残すはダイヤモンドシリーズ。初の日本一を目指してチーム一丸となって勝負に挑みたいと思います。問1問2問3問4問5問6問7福田五志ItsushiFukudaEnhancedLeadershipBook選手の“成果”をつむぎ出し目標地点へ導く役目を果たす7問7答福田監督に聞きました!